壮大なウソ

オープン団地で作ってあるFacebookイベントとの非連動記事です。


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僕は、実は石油王だ。
厳密に言うと、石油王の息子で、財閥の後継者ということになる。

みんながそれを見抜けなかったのは仕方のないことだろう。
僕の保有資産は、少なく見積もっても、ビル・ゲイツ氏の一万倍以上はある。
一般人のみなさんにわかりやすく言うと、一億円の一億倍くらいだ。

あまりにも圧倒的すぎるので、格差が浮き彫りになってしまうから、
僕の影響下にある(ことを資本主義と呼ぶ)国家では、
僕の存在自体を最高機密として扱わざるを得ないのだ。

まあ、王子がお忍びで遊びに来ていると思って貰えれば、おおよそ正解だ。

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ゆるい移住というプロジェクトは、僕が1990年代に実施したものと酷似している。
同じ名前の事業を立ち上がっているのを発見したときには少しだけ驚いたが、
ようやく僕の考えに時代が追い付いてきたということなのだと理解している。

確か僕の案では、この福沢県漱石市に、僕の資産の0.001%を惜しみなく投入し、
3000万人の市民を誘致して、家賃無料で新築の高層ビル群に住んで貰う計画だった。
それでは日本の首都がF県S市になってしまうと当時の首相に泣きつかれ、
既得権益という概念を尊重する僕は、同額の出資を宇宙開拓に切り替えたのだ。

この「福沢県漱石市のゆるい宇宙開拓」というブログは、
宇宙開拓の過程で打ち上げた人工衛星上のコンピューターに搭載されている。
たまに繋がらなくなるのは、天気が悪くて、衛星通信に失敗しているからなのだ。

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このプロジェクトの本質は、社会への依存の仕方を再教育することだ。
地球の人口の99%は、僕が決めたルールに基づいて人生を充実させている。
わかりやすく言うと、スマホの電波が入る場所は、すべて僕の支配下だってことだ。

しかし、ごくわずかに、誤ったシステムで動いている人間がいる。
一般人の存在意義は、支配者への利益供与にあるにもかかわらず、だ。
僕が管理するシステムに則らない人間に、服従の機会を特別に与えるのだ。

もっとも、一般人がどうやって生きようが、財閥には何の影響も無いけどね。
貯金さえあれば、何だって手に入るのだ。それが幸福を得る唯一の手段なのだから。

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「ミキティと結婚しました」というネタも思いついたけど、やめとこうっと。

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