ヨソモノを終わらせる

ムラ社会で生きていくために、一般市民になることを、あえて宣言します。


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ゆるい移住とは何なのか。

もう半年が過ぎて終わろうとしているし、結果が見えてきたので、
当初の定義を忘れちゃってる人が多いのかも知れないけど、「わからない」が答えなんですよ。

いまやメンバーのみんなが当たり前のように地域活動に参加しているわけだけど、
地域活動をするために鯖江に来たわけでもないし、何か義務づけられている訳でもない。

そして、家賃が無料だからって、見返りを求められているわけでない。
だから後付けでルールが増えたり、やることが増えたりするのは、本当は変なんだよ。

「家賃をタダにしてやったのに、これこれこういう事をされるのは嫌だ」という理屈なら、
募集する時点で、最初から家賃をとっておけばいいんだと思う。

家賃が無料かどうかに関わらず、何かコントロールしたい事があるなら、
次からは、開催前にわかるようにしておくのがフェアだと思う。

本質的には、俺は体験移住期間中だろうが、そうでなかろうが、ただの一市民だと思ってます。
だから本当なら、「ゆるい移住をやめて一市民になります」って宣言も要らないと思う。

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ヨソモノの存在意義とは、新しい風を採り入れることです。
あとは、余所から知見を持ってくることです。

だから、「それっておかしくね?」と疑問を呈することは、良いことなのです。

だけど、田舎の人間関係というのは、ヨソモノの理屈とは違うルールで成り立っている。
どんなにおかしくても、相手を傷つけないように、繊細な言い方をしないといけないのです。

だから、自分が我慢出来る程度の不満なら、何も言わずに飲み込んでしまう。
そうやって不満が溜まっていったら、陰口を言うなりしてまわりの腹の内を確認して、
何かの基準を超えた時点で、一気に爆発して、一斉に村八分にしようとする。
あ、あくまで一般論ですよ。

こういう構造自体どうにかなんないのか、とも率直に思うんですが、
狭い田舎で暮らすために長年培ってきた知恵なので、そうそう変わらないと思うのです。

じゃあ、田舎に住みたい移住者がどうすれば村八分にされないか。

まず、田舎に住む前に、ひたすら通い詰める。そして、その地域の偉い人と仲良くなる。
そんで、承認を得た上で、住まわせて貰う。(便宜を図って貰えるかも知れない)
あとは、絶対に逆らわないで、地域行事には全部参加すれば、まあ大丈夫でしょう。

逆に最悪なのが、移住者が影響力を持っていること。村の統制が脅かされるからですね。

だから、田舎に住みたいんなら、ブログなんてやるもんじゃない。
個性なんて出さないで、匿名でひっそりと暮らしていればいいんです。
意見なんて言う必要が無い。
仮にどうしても言いたくなったら、村の偉い人にこっそり耳打ちすればいいんです。

「あの偉い人って、やってることちょっと微妙だよね」と思っても、
自分では言わずに、ヨソモノが言えばいいんです。自分は矢面に立たないほうがいいんです。

出る杭にならない。目立たない。でも参加はする。末席にいる。
そんな程度が、田舎で生きていくのにちょうどいいんじゃないかと思います。

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一応弁解しておくと、俺もブログで無邪気に思ったことを書いてきたけれども、
そんなにひどいことを書いてきたとは思っていません。

一つ自覚している反省点は、俺は排外的な人間というのがどうにも耐えられなくて、
村八分の現場に居合わせたり、自分を排除しようとされると、猛烈に腹が立ちます。
いなくなれという奴がいなくなれ、と思うので、ひたすら反撃します。

だから別に、たとえば常日頃から議会に対して悪意を抱いてたりはしないんです。
移住メンバーが傍聴に行ってて偉いなあと感心したくらいで、
本当は俺に見て欲しかった、と言われたけど、伝聞だけで十分かなあ、という温度感です。
ustreamで見てても退屈なので、行ったら真っ先に寝ちゃうと思う。

「排外的」を除けば、別に誰かの存在を全否定したり、厳しい批判とかもしてないと思うのです。
もし、そうじゃないよ、傷ついた、って方が居たらコメントください。謝ります。

ただ、繊細な配慮はしていないし、する気もありません。
「水道代が高いって言われて傷ついた」とか言われても、困ると思います。
単なる個人ブログなので、相応の責任感しかありません。表現は自由ですから。

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閉塞したムラ社会に、自由な意見交換が出来るような雰囲気を作る、だとか、
コミュニケーションを活発にして、ムラの問題に住民みんなで向き合っていく、とか、
そういう活動を頑張っている方も、恐らく沢山いるんだと思うんですよね。

それはひょっとすると、「まちづくりの参加者を増やす方法」にも関係するかも知れないし、
都会に行きたがる若者の本心が「田舎は閉塞してるから嫌だ」という事かも知れない。

そういう人から見たときに、このブログが、自分の言えないことを書いてくれてスッとしたとか、
言論が出来るということ自体に勇気づけられた、と思って貰えてたのかも知れません。
えー、今月いっぱいで辞めちゃうのー? 残念! とか思ってくれる人もいるかもね。

実は日記を毎日書く習慣自体は鯖江に来る前からあったので、書くことは苦じゃないんです。
旅行中も書いてたし、4月以降も書き続けると思います。公開しないだけで。

俺のことを個人的に好きな人だけに限定公開してもいいかなーと考えたこともあったんですが、
「俺を好きかどうか」を判断する方法が無いので、ちょっと実現は厳しいかなと。

クラウドファンディングして、毎月数万円の売上になったら、
カネの力によって、村八分にされても生きて居続けることが出来るんだけどw
コメントくれたら考えちゃうかもー、なんて欲を出しても仕方ないっすねーw

まあ、ひょっとすると、「体験移住者として無償でレビューを提供し続けよう」ってのは、
俺のほうにも気負っていた部分があったのかも知れないです。恩義でやってたというか。
恩着せがましくしたつもりはありませんが、人の善意なんて、そんなもんです。

だから、生活上の損をしてまで続けることじゃないよなー、って、気持ちが萎えたのかも。

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「鯖江に住む」って宣言しちゃうと目をつけられるから、あえてそう言わない、って手もある。
という話を聞いて、なるほど納得したので、そんな表現を書いたこともあるんですが、
今回の記事は、鯖江に住むためにヨソモノを終わらせる、という意図で書いています。

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