地方創生に望む人物像

リクエストを戴いたので頑張って書きました! 政府批判じゃないよ!


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このあたりを下敷きにして書こうと思う。

高齢者の"大移住"が始まる!?~検証・日本版CCRC~ #クロ現 #クローズアップ現代 #nhk - Togetterまとめ
http://togetter.com/li/938736

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「保育園落ちた日本死ね」という挑発的なフレーズで一躍話題になった待機児童問題は、
「田舎じゃ待機児童はゼロなんだから、都会に住んでる奴の自己責任じゃん」などと言われている。

「生涯活躍のまち」(日本版CCRC)という構想があって、
国は何とかして都会に住む老人を田舎に移住させようとしている。

若者は東京で働きたがる。最たる理由は、自分の可能性を試したいからじゃないかと思う。
資本主義によって、より多くの給料を稼ぐことが正しいと洗脳されているので、
可処分所得の問題じゃなく、年収の金額を競うことに生き甲斐を感じているように見える。

老人は都会で暮らした方が都合が良い。車の運転が危険だからだ。
病院にもスーパーにも歩いて行ける暮らしのほうがいいに決まっている。

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すごく過激なことを言うけれども、資本主義を徹底するなら、
働けなくなった老人も障がい者も失業者も、即座に殺したほうが合理的だ。
(だから、人類平等とか、生きる権利って観点からは、資本主義を肯定しきれないと思う)

「自分の地域にはこういう人だけが来て欲しい」という主張をするとき、
その裏には、不要な人間は排除したいという意図が透けて見えるし、
自分の周囲だけが最適化されていれば、他の地域はどうだっていいという事でもある。

本質的には、都会と田舎で人を奪い合っても仕方が無い。
椅子取りゲームをして、潰す都市と残す都市を選別することも、本質的ではないと思う。

じゃあ、誰と一緒に住んで、どんなまちで暮らすのが理想なのか。

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そりゃ、老若男女、富豪も貧乏人も、みんなで一緒に笑って過ごすのが一番ですよ。

異存ありますか?

正直、実は嫌だーって人、多いんじゃないでしょうか。
若者だけでつるんでたいとか、ママ友同士がいいとか、誰とも絡みたくないとか。

そういう人は、そもそも地方創生の文脈に乗ってないと思うんです。
地域なんかどうでもいい。自分さえよければいいっていう価値観なの。
だから、こういう人に向かって地域活性化を説いても、何も刺さらない。

つまり、地方創生にとって望ましい人物像とは、性別とか年齢みたいな属性じゃなくて、
「みんなで一緒に笑って過ごすのが好き」という価値観を持てる人なんじゃないかなと。

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俺も元来、一人で居るのが好きなんです。

でも鯖江にやってきて、リビングにはいつもルームメイトが居て、
そいつらが団地の方と絡んだり、市内のイベントに顔を出したりしているうちに、
なんか俺もだんだん楽しくなってきた。

ネットの情報ばかりに刺激されて、公務員って給料取り過ぎで嫌だなーとか思ってたけど、
実際に触れ合うことで、勤勉で真面目だけど実は面白い人たちなんだとわかってきた。
市長なんて日常生活で意識する事が無かったけど、パワフルに活動してるのが見えてきた。

「地域」や「自治」についての見方が変わったから、「移住」についても、考え方がゆるまった。

残念ながら、鯖江の6万9千人が全員素晴らしい価値観を持っている、とまでは言えないと思う。
でも実際に、理想的な価値観を共有できる友達が、リビングに入りきらないくらい沢山できた。
そこには排外的なストレスはなんにもなくて、みんなウェルカムでハッピーなの。
痴情のもつれは一回あったけど、基本的には誰かに「出て行け」なんて言ったりしない場所だ。

俺が唯一、部屋に遊びに来てくれる人を心から出禁にする可能性があるとしたら、
排外的な性格がきつい人だけは、申し訳ないけど、ちょっと無理。

それ以外は、カネ持って無くても、子供産まなくても、年金暮らしでも、何でもOKです。

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そういう経験を踏まえると、地方創生って、価値観の醸成が主眼であれば良いんだと思う。
若新さんが言う「自己変容」ってのも、よくわかります。

歳食って働けなくなった爺さんは老人ホームでまとめて面倒見るしか無いとか、
田舎に追い返して都会の生産性を維持しようみたいな、システマティックな問題じゃなくて、
言ってしまえば、まちづくりの本質は、地域ぐるみの「飲み会」だってことです!

これを「戦略」という言葉で読み解こうとすると結構大変だと思うんだけど、
システムの介入する余地があるとしたら、それは、
「移住者と地域住民が仲良くなる仕組み」なんじゃないかと思うのです。
たとえば地域の綱引き大会とかね。だから形骸化してても、ワークショップはあっていいと思う。
それをどうやって受け入れて貰うか、楽しいと気づいて貰うかが難しいところなんだけど。

好奇心とか、包容力とか、物事を楽しめる気持ちが強い人が、適性が高いのかも知れないなあ。

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たとえば中国は軍事力をどんどん増大させ領土侵犯をしてきて、非常に危険な存在だと思う。
そんな人たちを安全だと言ったり、話せばわかってくれるとか、一緒に飲めばいいというのは、
国防に対する危機感が無いという意味において、平和ボケした考え方だなあと思う。

でも、結構前にあった話だけど、中国人がネットで「日本鬼子」という悪口を言ったときに、
日本人はそれを可愛い女の子のイラストにして、中国人に向けて発信したんだよね。
理解されたかはわからないけど、日本人は悪口だとわかった上で政治色を出さずに返したの。

こういうのが、「ゆるめる」ことであり、「仲良くする」ためのうまい方法論なのかなと。

そういう意味で、ゆるい移住ってのも、とんちが効いてて良かったなあと思います。


こんなとこっすかねえ、どうっすかねえ?

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