3月14日 工夫と遊び

ただいま鯖江! 札幌と15度くらい違って春の気配を感じます。

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0時半くらいに、つーちゃんの運転で鯖江に帰ってきた。
懇親会で酔ったまま爆睡したらしく、道中の記憶がほとんど無い。

でも家に着いた途端安心したのか、結局朝まで飲みながら喋っていた。
やっぱり家は落ち着く。

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落ち着いてると素晴らしい着想が得られるもので、自分たちがこの半年で得た暮らしのことを、
「工夫」と「遊び」という2語で言語化出来るんじゃないか、という事を思いついた。

以前の記事で、ゆるい移住の構成要素を5つの言葉で表現したのを覚えているだろうか。

・(働かないことを)赦す
・共同生活をする
・時間を手に入れる
・知恵を絞る
・(貪欲に)楽しむ

このうち、上2つは与えられたもので、下3つは自分たちで獲得したものだと思う。

「俺たちは4月から何をするのか」という主旨で、言葉を並べると、
「共同生活を続けながら、手に入れた時間を使って、知恵を絞って、楽しく暮らします」
ということになる。

これだけじゃ説明として伝わりにくいと思うのだけど、
少なくとも帰省前にしていた「しょうがないからITの仕事やって金稼ぐかー」って焦りは、
この部屋が進みたい方向性とは違う「妥協」であることは、今なら良く分かる。

「知恵を絞って楽しく暮らすことで稼ぐ」というのが、自分たちを活かす方向性なのだ。

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暮らしをどうして楽しく感じるのか、と考えていて、「神々の遊び」という言葉を思い出した。

毎日なんとかありあわせのもので食事を済ませたり、安く済ませたりして、 「ただ単に生きのびているだけ」の状態を楽しむことを「神々の遊び」と呼んでいる。 昔あった、一ヶ月一万円生活のテレビ番組をなぞることが出来るかって話をした。


今のつーちゃんは「下々の遊びですよ」と言ってるけど、
もともとは「暇を持て余した神々」の遊び、というニュアンスだった気がする。
当時の俺たちは、時間を手に入れたことで、神になったような気持ちだったんだろうな。

「遊び」という言葉には、「貪欲に楽しむ」という意味の他に、
「ハンドルの遊び」みたいなニュアンスも含められるんじゃないかと感じた。
人生というドライブの中で、殆ど休めない人と、休みがある人の違い、みたいな。

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じゃあ、「知恵を絞って遊ぶ」「頭を使って遊ぶ」ということなのかな、と思ったけど、
前者は「知育玩具」、後者は「ルービックキューブ」が検索で出てきた。なんか違う。

俺は最近ゲームをほとんどしなくなった。やってることが労働に近くて退屈するからだ。
自分の人生に頭を使う余地はいくらでもある。
なのに、一人暮らしでコンビニ飯買って家でゲームして過ごすってのは勿体ない気がする。

昔のファミコンゲームは、プレイヤーを褒めてくれた。
プレイヤーも、面白いファミコンゲームを尊敬して、愛していた。
今はもう、そういう時代じゃないんだろうと思う。

「思考」とか「考えること」も、「楽しむ」というのに、うまくはまらない。
何を思考するのか、という主語が抜けているような感じがする。

やがて「工夫」という言葉にたどり着いた。これは中々いい気がする。
生活に工夫が行われて、うまくいった気がしたとき、そこに感動が生まれる。

「(共同生活を)工夫して遊ぶ」というのが、自分たちが獲得した生き方を最もうまく表している。

「創意工夫」はどうかな、と思ったけど、
集合知に頼ること、先人に倣うこと、パクることも楽しいので、
そこまで「創意が無ければ絶対嫌だ」って事は無いんじゃないかって気がした。

さすがに、生活のすべてに新規性が無いってのは、モチベーションが上がらないかもだけど。

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俺たちは、なんとなく「お金」という概念を避けて生きている。
お金が欲しくないわけじゃなくて、むしろ空から振ってきて欲しいと思ってるけど、
ちょっと働いたりして得たお金は、ほとんど神棚に飾っていて、使ってない。

なんで「資本主義からの脱却」を目指すのか、と考えると、いろいろ理由は言えるのだけど、
本質的には、お金があればあるほど「工夫」が出来なくなる、ってことだと思った。

お金は万能である。愛すらも買える(ある種の相手なら)。
生きるためのあらゆることを他人にやらせることが出来る。

労働とお金を交換するってことは、人間をロボットとして使えるってことだ。
生活のために働くことは、お金の奴隷になることに等しいのだ。

「工夫」の観点からすると、奴隷もつまらないけど、奴隷商はもっとつまらない。
だから、大金持ちになって何でも他人をこき使って解決しようっていう興味は沸かない。

なので、お金を得ることも苦手だけど、お金を使うことは、もっと苦手なんだ思う。

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そんな風な話を6時くらいまで語って寝た。

13時くらいに起きたと思う。

実家から持ってきた荷物を整理して、放置してたパソコンの調整をして、
夜はホワイトデーを楽しんで、また夜更かしして寝た。

話しているうちに、「工夫」で「遊び」をすることを仕事にするモデルって、
芸人とかレビュアーよりも「動物園」に近いんじゃないか、と思ったけど、
言語化するのが難しいので、続きはまたあとで書こうかな。

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