オソイホドハヤイ

ゆるい移住への参加は、スローライフ願望をきっかけにしても良いと思う。


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【※重要※】「ゆるい移住」はスローライフじゃない


という文脈で、「食育と習慣」の記事を若新さんにシェアして戴いた。
ありがとうございます!

でも実は、俺の自意識としては、ちょっと咀嚼できてない。
ので、この記事を書いてみた。

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俺は「なにもしない」をすることで生まれるものがあると思っている。

忙しい仕事に疲れたから「スローライフ」や「ロハス」がしたくて、
田舎暮らしや移住に憧れてますーって感覚は、アリだと思うんだよなあ。
つまり「休みたい」って意味だよね。
これ実は、地元やネットの友達には、一番言われることなんです。
テンちゃん今まで働きまくってて疲れただろうから、休めて良かったね、って。

まあ俺は過労死が常態化しているSI業界に復職する気は全然無くて、
仕事という意味では、ゆるい移住はモラトリアムでは無い、と言ってるし、
それが若新さんの言うところによる「人間生活のアップデート」なんだけど、
じゃあそれがスローライフでは無い、と言えるかどうかは、微妙な気がする。

ニートとか、生活に余裕のある自営業というものをやった事がある人はわかると思うけど、
あまりにも暇すぎると、何かやりたくて仕方ない気持ちになるんだよね。
あんなに仕事が嫌だったのに、暇すぎてどうしても働きたくなる。

でも、そうやって働いて、また忙殺されて「休みたい」とか愚痴るのって、馬鹿っぽい。
同じ過ちを犯しているわけだからね。学習能力が無いんじゃないかって気がする。

最初から半年だけ働いて半年休む契約で就職しているんならいいよ。
だけど、そんな働き方は、少なくともサラリーマンとして得るチャンスはそうそう無いわけで、
そこを模索してるんだよね。人生全体で見たときの「労働のペースダウン」がやりたいの。
60歳まで残業徹夜で働け、後は好きにしなさい、じゃなくて、今から好きにしたいわけです。

そのための手段として、「なにもしなくていい」という状況を作り出すことで、
自分の気持ちに合ったペースを作り直すって体験には、良い効果があったと思う。
システムをアップデートする前には、一度本体の電源を切ったほうが安全なんです。

なので俺は、「よくわかんないけどスローライフしたいね」って人は、否定しないよ。
優秀な人、才能がある人、今までバリバリ活躍してた人なら、尚更「ゆるい」は効くはず。

むしろ「新しい人生にしたいから移住先で頑張ります!!」とか気負う人って、
今までやってきたシステムをうっかり持ち込んで維持してしまうので、苦しくなると思う。

うまく言葉で説明できないけど、俺の感覚的な理解としては、
モモの中に出てくる、さかさま小路の「オソイホドハヤイ」が、しっくりきてます。

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俺の友達に対する疑問と、若新さんのシェアコメントの主張が、たぶん同じなんだと思う。

「スローライフ、いいですね」って言うんだけど、なぜかみんな、真似しようとしないの。
俺はそれが凄く嫌。

それって本心じゃ、スローライフが悪いものだと思ってる部分があるってことじゃん。
本当にいいと思ってるなら、理由を並べ立ててやらないのはなんでなの? って思う。

「僕がやってもうまくいかないだろうから」とか、
「嫌でも働き続けないと社会のためにならないから」とか、
「ローン抱えてる」とか、「ルームシェアは無理」とか。

もうね、できることなら、一個一個論破してやりたい。

まあ、みんな不安や不満があったり、忙しすぎて自分を変える余裕も無いんだろうし、
こういう煽るような語り口で移住の良さを説くってやり方は、もはや陳腐だし、
俺は今まで通り、生々しく自分の生活の記録を付け続けていくだけだけれどもね。

そっと気がついてくれる人が出てくれば、俺はそれだけでいいので、
「あなたのゆるい移住が、スローライフ願望から始まっても良いんだよ」と書いて、
若新さんの有り難いコメントを、ちょっとゆるめておこうと思います。

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