自分の生き方を説明する

お金との距離感」の続き。今回の記事は、良く書けた気がするわー! スッキリ!

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鯖江のことだけじゃなくて、自分のこともギリギリまで攻める、ゆるいアレです。
なんでもいろいろ考えてみよう的な。そういうの好きなんすよねー。

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ゴゴサロで行ったサミーズさんちに、「働く男」という本が置いてあった。
冒頭一行がケッサク。「働きたくない。」

なんでも、働くことに依存して洗脳状態になっていた人が、働くことの素晴らしさを執筆して、
本が完成してから倒れちゃったらしい。それで入院中に価値観が変わって、ゆるくなったんだと。

申し訳ないんだけど、そこまででお腹いっぱいになったので、本文は全く読んでない。

俺たちの口から出る「働きたくない」という言葉は、まさにこれと同じ意味なんですよ。

次の日には除雪車が通るのに(というのは当時わかってなかったかも知れないが)、
自宅からコンビニまでの歩道を数時間かけて雪かきしながら進むやつが、
本質的な意味で「働きたくない」わけないんですよ。体力ありあまってるし、常に発揮してる。

だから、ゆるい移住をよく知っている人にとっては、「働きたくないんですよ」って主張が、
「旧来の労働の概念にとらわれない働き方をしたい」という意味であることは、
たぶん言葉を重ねなくても伝わってるわけです。

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でも、初めて会った人には、もちろん伝わらない。

だから「鯖江の印象を教えてください」って質問に対して、
ばつが悪そうに「鯖江の印象はありません。そうではなくて、ゆるいという部分に惹かれて」からの、
「それが出来る環境がある、牧野市長と鯖江のまちが良いです」と締めるまでの長い説明みたいに、

「どうやって生計を立てていくんですか」って質問に対しても、
ばつが悪そうに「働きたくないので、うまいことやりくりして生きていきます」からの、
そっかーなるほどねー、そういう生き方もいいねー、って思って貰える長い説明を持っておきたい。

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実は福井の人と話してて、「勤労の義務」とか「こじき」って文脈ではツッコミを受けたことは無い。
実務的なニュアンスで「生活費どうするの」「結婚どうするの」という心配(?)を凄く言われる感じ。

生活費については、ルームシェアで節約しているって説明は、刺さっている印象がある。
「たったの6万円だけ稼げれば毎月やっていけるんです」と言うと、
正規の定職に就くだけが生き方じゃないんだ、という思いが、なんとなく伝わる気がする。

あとは、「経験」と「やりがい」みたいな領域に話が向かうこともあるのだけど、
いまの語彙だと「色んな手伝い、イベント参加、飲み会だけで結構な活動量になる」というのと、
「シェアハウスで日常を送っていることに楽しみと発見があり、価値を感じている」というのが、
単にサラリーマンをやるよりも「経験」や「やりがい」を多く得られるという説明になると思う。

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なので、「勤労の義務」に対する見解としては、
「(働きたくないわけじゃなくて)働き方を変えたいと思っている」という表現が適切で、

「こじき」に対する見解としては、
「カネが欲しいから活動をする、という現状を変えたいという発信を、支援して貰っている」
という表現になるんでないかと思う。

俺らは今後もキャッチーな言葉遣いをして人目を惹きたいと思っている部分があるので、
「働きたくない」「食べ物が欲しい」と言い続けるだろうけど、俺はそういう意味で使います。

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じゃあビジネスをやらないのか、というと、そういうことではない。

たぶん俺たちのマインドセットはNPO法人に近くて、事業はするけど営利目的ではないのだ。
お店開いてお客さん来て盛り上がったら楽しいから店舗に住みたくね?! とは思ってるけど、
ツマミ百円で仕入れて千円で何百人に売ったら月収いくらだから贅沢できるぜ、みたいな話はしない。

誰かの指示を受けて働くんなら見返りは欲しいけど、カネじゃなくてもいいし、
好きな事をするときに、金銭的見返りのために、やることを曲げたりしない。

とりあえず生活ができればいいの。そして極力、働く時間を減らしたいの。

無借金で、自然と取り組める、自営業のようなものが、ざっくりとした生活のイメージなので、
「起業準備中」とか「青年実業家」とか「フリーランス」と言っても、嘘ではないと思う。
でもそういうカッコイイ呼び方は普段はやりたくなくて、「ダメ人間」とか呼ばれたいと思っているけど。

ダメ人間でも、ストレス無く生きていけるんだよ、ってのを伝えることが、裏のゴールだからね。

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一つだけ説明がついてないのが「結婚」だった。

俺は、世の中すべての女が金の亡者とは限らないんだと、信じることにしました。
だから、カネが無い男でも結婚対象になるだとか、夫婦でシェアハウスに住みたいだとか、
そういう人がやがて現れて、俺も結婚できるかも知れない、と思っている。

子供も育てられる。子供には大金がかかるってのが今の常識だけど、それも節約できる。
ある地方では保育園が無料だから移住者が増えている、というのが良い話として実際にあるんだから、
きっと、やってやれない事は無いんじゃないかと思っている。

でも、この分野については今のところ全然感触が無くて、
オープン団地のパーティーに来る女の子とか雑談をして打ち解けた感じになった子とかに、
冗談で「一緒に住もうよー」とか結構言ってるんだけど、住むっぽい反応ってあんまり貰えてない。

だからって、「女は所詮カネ目当て」「女と子供にはカネをかけるのが当たり前」って、
独身男の側から決めつけちゃう(結婚対象の人に言う)のは違うと思うんだよなー。

ネットとかでよく見かける話で、「カネが無い俺についてきてくれた嫁」が美談になってたりもするし、
女性が働いて男性が家事をするだとか、シェアハウスで誰かが掃除してたって、いいと思う。

親とか親戚とか近所の人の目が、とか言って、やりたいことに踏み切れない女の人は多いと思うけど、
それこそ「嫌われる勇気」とか「幸せを他人と比べない」って価値観で臨むべきことなんじゃないかな。
世間体に負けて、やりたくないことばっかりやるような家族には、俺はなりたくないな。

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