子供に掛けるカネ

株もFXもわからないけど、「子供」に投資する、というのは、なんかわかる気がする。


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ある日、家で話し合っている時に、ルームメイトが「俺は3000万円欲しい」と言った。
何故かと問うと、「子供一人の学費に1000万かかる。俺は子供が3人欲しいから、3000万いる」。

俺は意味がわからなかった。

まず、次代を担う若者に投資をしようという理屈はわかる。
現に俺達も年上のみなさんに投資して戴いているのだという感覚を得ているし。

そして、1000万円の金額の内訳もわかる。小中高12年間の学費が約500万、大学が約500万だ。

でも、教育って、金を払って他人にアウトソースして解決するべきものなのだろうか?

俺たちは、古民家を直して、畑耕して、自家発電して暮らそうって考えには到達できたのに、
なぜ教育だけはお金を払って解決しなければならないのか?

義務だから? でも、それだけだと思考停止っぽいよね。

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子供と言えば、保育園の月謝も高いので、それが無料になるってのは魅力的に映るものらしい。
だから「保育園無料」を謳っている地域は、移住希望者が最も多いのだそうな。

昨日、取材に来たフジテレビの方がずっとカメラの死角で待機してたので、
他の地域の移住施策ってどうなんですか、とか喋ってたんだけど、
その中で、シングルマザーを誘致している自治体がある、という話を聞いた。

最初は良い話だな、と思って聞いていたのだけど、介護の仕事をする事が条件らしい。
「介護してる間、子供はどうするんですか」「保育園に預けます」
「つまり、お母さんはお爺ちゃんの世話をして、子供は他人に世話させるわけですか」
「定時で上がる事を許されてるので、仕事と育児を両立できます」

なんだか悲しくなった。それってつまり、老人のエゴじゃないか。
お母さんが子供と一緒に老人の面倒を見るとか、老人と子供が一緒に遊ぶんじゃダメなのか。

子供を育てるという未来を背負っている母親に対して、
生活費と子供の保育園代という名目で、将来の無い老人の世話をさせる。
そういう母親を見て育った子供に対して、自分の将来にどんな希望を抱けというのだろうか。

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バイトから帰るときに、丁度プログラミングスクールをやっているので、
子供たちを眺めてから帰るのだけど、頑張ってゲームを作ってる小学生たちの背中に、
ミキティが「タイピング、速くなったねえ」って声をかけていた。

Hana道場に置いてあるIchigoJam用のキーボードは、モバイル仕様の小さいやつなんだけど、
小学生の手にはフルキーボードが大きすぎるから、という配慮なのだという。

スクールは有償。一回一時間の内容で、子供千円、大人はたぶん二千円。
後ろのほうで見ているだけのお母さんも居れば、
「もうちょっと理解したら、あとは自分の家で何とかできそうだ」と奮闘してるお母さんもいる。

才能が開花した小学生の中には、スマホ用のゲームを作って、実際にお金を稼いでいる子もいる。
伝統のものづくりとITを掛け合わせる、という所までは、まだ達していないかも知れないが、
将来ビッグになる天才少年少女が、ここから生まれるかも知れないという期待感はある。

養育費に1000万円って話は、大きすぎてピンとこなかったけど、
Hana道場に1000円ってのは、確かに子供に費用以上の価値を与えてるんじゃないかなあと思った。

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