言霊を恐れるな

森さんのブログが刺さってるのは、共感してる人が多いからなんだろうなあ。


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でも、なんでみんな、そんなに言葉を嫌うんだろう。

「都市計画」って言葉がありました。
これは悪い役人が税金を使って意味の無い箱物を建てるというカタイ言葉なので、悪い言葉です。

だから私たちは、良い市民が自分たちで地域のことを考えて活動するという気持ちを込めて、
やわらかいイメージが持てるように、都市計画に対抗して「まちづくり」って言葉を作りました。

っていう現状に対して、「まちづくり」って言葉はダサい。俺の思いとは違う!
と言っているのが森さん。

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「都市計画」と「まちづくり」の二項対立の両端を否定するとしたら、
出来ることは、その中間のバランスを取るか、さらに極端な二元論に走ることになる。

中間のバランスを取るなら、二つの言葉はどちらも必要なので、否定してはいけない。

「都市計画」--+--+--+--+--◇--+--「私」--+--+--「まちづくり」

私は3:7くらいで「まちづくり」志向ですよ、って感じになるわけだ。
でも、「都市計画」って言葉を否定すると、自分の立ち位置を説明出来なくなっちゃう。

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森さんはイノベーターになりたい人なので、今の「まちづくり」を否定したいのだろう。

「都市計画」--+--+--「まちづくり」--+--◇--+--+--+--+--「私」

になりたいってことだ。
「まちづくり」という言葉を作って、地域に住んでる人に歩み寄ってみたけど、
まだまだカタイ。もっともっと町の人が主役にならないといけない。

そのためにはJK課が鯖江市役所に依存しつづけていてはいけないし、
ゆるい移住者は体験移住状態から脱していかないとならない。

それはわかるんだけど、言葉の定義としては「まちづくり」の延長線上の活動にあたる。
だから、言葉を否定する必要は無いんじゃないかなあ、と、俺は思う。

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俺は言葉狩りが嫌いだ。

「めくら」を「視力障害者」に言い換えたと思ったら、今度は「障がい者」に変える。
JK課お得意の「そんなの意味なくね?」ってやつじゃないか。

「まちづくり」に変わる新しい言葉を作ったって、地域社会は自分の物にならない。

むしろ、まちづくりを考えた結果、「でかい箱物建てれば面白くね?」って発想に至り、
それなら都市計画って言葉で説明がついたんじゃないか、って状況に陥るかも知れない。
その時に「都市計画」という言葉を否定した過去があると、どうにも、ばつが悪い。

それに、言葉を否定ばかりしていると、新しい言葉にも説得力を持たせにくそうだ。
言葉がころころ変わると、それを受け取る人の覚えも、どんどん悪くなっていく。

だからといって、まちづくりって言葉を大事にしようとするあまり、
「まちづくりって言葉には、箱物行政の意味も含めることにしましょう」
っていう風に定義を歪めてしまうのも、また収まりが良くない。

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別に、都市計画だって、まちづくりだって、いいじゃん。
つーちゃんのパクリネタみたいに、面白い言葉を作ってもいいけどさ。
そんなことより家探して住もうぜ!

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