1月24日 おとな版鯖江市地域活性化プランコンテスト

怒られるかもしんないけど、率直な感想を書いておきます。

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会場には市長をはじめ、鯖江でよくお目にかかる色んな方々がいらっしゃった。

14時開始。2時間かけて4つのプランの発表と、コメンテーターからの鋭いツッコミがあって、
16時に20分間の休憩と投票。その後、オーディエンス賞の発表、という流れだった。

休憩時間に、どうでしたか今回のプランは、みたいな話を色んな人としたのだけど、
ぶっちゃけ過去2回のプランと比べると、特に鯖江が良くなるとまでは言えないなーと感じた。

なんでこんなに縮こまったプランになったんだろう。と疑問に思ってたら、
主催さんが「地域で問題を持っている方と企画者が一つになるところが良いんだ」と仰っていた。

なるほど、結果じゃなくて、プロセスにこそ、このコンテストの意義があったわけだ。

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個別に思ったことを書いておく。まずはメガネ。

「鯖江駅近郊にお土産屋が欲しい」って意見は賛成。
でもそれは「久保田商店が日曜に営業してないから梵を買えない」って不満に過ぎないんだよね。
サバエドッグも日曜には食えない。
だから、JR鯖江駅に、日曜にも営業する土産物屋を作りましょうって話だわな。

それはいいんだけど、メガネと全然関係無い。

そもそもメガネって要らないと思うんですよ。
少なくとも俺は要らない。レーシックだから視力は足りているのだ。
あれは視力を矯正するために、やむなく使わざるを得ない道具なのだから、
観光に来た記念に一本買ってってね、という性質のものではないでしょ。
そして、メガネ使ってない観光客に対して、メガネづくり体験とかやっても、意味ない。

それならまだ、ファッション方向に思いっきり舵を取って、
伊達眼鏡を売るとか、メガネをお部屋のインテリアにしちゃうほうがいい。
ミニチュアメガネのストラップとかって、そういう意図なんでしょ?
出来れば「鯖江ファングッズ」から脱して、鯖江を知らなくてもオシャレに感じれればいいね。

「マスクをつけた女の人は美人に見える」みたいに、顔が与える印象は大きいのだから、
「その中国産のメガネを鯖江産に変えれば美人になります」って売ればいいんだよな。
レンズの交換ってのが簡単にできるのかわかんないけど、つけかえちゃえばいい。
福野お兄さんのとか、可愛いじゃん。

そうやって「メガネって要るかも」って状態になって初めて、観光客の流入数が問題になるのでは。

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高齢者に対して、商店街で追加のサービスを提供する案について。

これは「在宅の高齢者の家に宅配するのではなく、来た人をもてなす」って点が良かった。

でも俺はそもそも、高齢者を経済的に優遇すること自体がダメだと思う。
世の中の多くのお店が、65歳以上だと割引とかやってるけど、意味がわからない。
むしろ金の無い若者を優遇して、高齢者の贅沢には大金を請求するほうが合理的だろう。

立ってるのがつらいから席を譲るとか、雪道を歩くと危ないから荷物を運んであげるとか、
そういう身体的な都合で優しくするのは、もちろん良いことだと思うんだけどね。
お金を払うことについては、若者より年寄りのほうが、むしろ得意分野じゃないか。

商店街を活性化させる事が目的なら、高齢者に店番をやって貰えばいい。
そのかわり、報酬として、商店街の商品詰め合わせを配送してあげます、とすれば、
爺さんは婆さんに自慢できるし、独居老人の孤独も緩和出来るし、
わしゃ貯金も無いし年金も少ないんじゃ、って人の家計も助かるだろう。

などと、酔った勢いでwithっ子に店番ネタを喋ってたら「来年出てくださいよ」って言われたw

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漆器については、「若者が地方移住するにあたって仕事を求めている」という前提が、
個人的には全然ピンとこなかったので、あんまり集中して聞いてなかった。

そもそも、日常生活に漆器が要るかというと、俺は要らない。
持ってるけど、チン出来ないし、洗うのに気を遣うから、陶器のほうがいい。
仮に漆器が欲しいとしても、数年に一回しか買わない。数個あれば十分だから。

伝統工芸を継承することと、生活のためのお金を稼ぐことが、一致してないんだよね。
漆器作るだけで大儲けするんなら、宣伝しなくても、継承したい人なんて沢山現れる。
でも、市場の需要に限りがあるから、職人の数がおのずと絞られるわけだ。

「貧乏を覚悟してでも伝統工芸を学びたい」という人を探すのはハードルが高いから、
「伝統工芸を極めてくれるなら生活の心配はさせない」みたいに保護するしかない。
そのための原資が無いなら、継承問題より先にマネタイズを考えないといけないね。

俺は、漆塗りの技術を教えてくれるんなら、教えて欲しいとは思うけど、
それで生計を立てないといけないというなら、教わること自体を遠慮しちゃうなあ。

それに、観光客向けの制作体験を一回しても、それで何かが変わるとは思えない。
Hana道場でレーザーカッターを使って自分のグッズに刻印するくらいには、
漆塗りをすることが身近だったら面白いかも知れないなあ、とは思うかな。

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まちなかに「さばえ部」の部室を作りましょうって話。

これはたぶん、大人が顧問になるんじゃなくて、大人も部員になったほうがいい。
Hana道場で小学生と並んで、はんだづけやらプログラミングをするのは、実際楽しい。

すべてのプランに言えることだけど、「する側」と「される側」の線引きは要らない。
それがあると、一方的で、ひとりよがりになっちゃう。

この4案でメガネが勝った理由は、「おみやげが欲しい」というニーズが、
企画者とオーディエンスで一致していたからじゃなかろうか。
他の案にはそれが無い。他者Aと他者Bにこれをさせて支援する、みたいになっちゃってる。
高齢者とか移住者が企画をしていたら、もっとメリットの伝わるプランになってたはず。
同様に「さばえ部」には、企画者の影が見当たらない。子供に教えたいと思ってるの?

たとえば、俺は大人です、だから部活の顧問をすることになります、
じゃあ、プログラミングが得意なので、子供にそれを教えたいと思います、
という想像をすると、それはまるっきりHana道場と被るんだけど、そこにインセンティブが無い。

俺がHana道場に行くモチベーションは、そこが可能性を秘めている場だから。
そこに行けば、イノベーションが起きるかも知れないし、
個人的に未知の世界だった電子工作については教えて貰えるし、
まちなかに面白い施設があることで、鯖江が良くなるかもという期待感があるから。

でも、お金かけて民間デベロッパーに作って貰う六階建ての施設には、それが無い。
それなら外食とか映画とかゲーセンとか百貨店とか病院とかがあって欲しいと思う。
(そういうイオンみたいなものを作らないのは、別の理由があるんだろうけど)

というわけで、「さばえ部は、Hana道場でやればいいじゃん」と思いました。
IT専用の場所ってイメージは払拭したい、って、SAPジャパンの方が言ってたよ。

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懇親会は凄い良かった。
雪のせいでほぼwithっ子打ち上げ会みたいになってしまったけど、
withっ子と仲良くなるのが主目的だったので、俺的には満足でした。

仲良くなったどーん!
https://twitter.com/mikirakira51/status/691295653301891073

梵も飲みまくったしな!

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あと、市長ともおしゃべりする機会があったので、
「6人で鯖江に住みたいんですけど、家なくて探してるんですよー」って言ったら、
市役所の方にその場で話して、なんかいいとこ無いのか的な感じで探ってくださってた。

百男さんマジ好き。

コンテストの締めの挨拶でも、終始腰が低く、みんなにお礼を言ってたし、
プランに対してコメントした時にカネの話してゴメンネみたいな事を言ってて感激した。
カネの話を言われてた方も、休憩時間中に愚痴ってたのを聞いちゃったんだけど、
それでもちゃんと「でも市長は頑張ってるからー」なんてフォローしてて、愛を感じた。

大事なのはプランじゃなくて、これをきっかけに色んな人同士が結びつくという事だよね。

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と納得したので、すっきりしたんだけど、それでもプランは残念だったので、
もっと伸び伸びと尖ったアイデアを出せる仕組みになっていけばいいなと思いました。

問題提起した人は既に自分なりの答えを持っているし、
コメンテーターは問題提起した人とは違う答えを求めているので、
企画者はそれらの板挟みにあって、無難なことしか言えなくなってるんだと思う。

メガネ会社の社長の前で「メガネって要らなくね?」とか、畏れ多くて言えないでしょ。

でも俺は分析的にアイデアを組み立てていくほうが好きだから、
一旦そこまで根本に立ち返らないと、こうするのがいい! って思えないんだよね。

プランコンテストと名付けるからには、やっぱりプランが主役であって欲しいなあ。
ビジョンを共有して、そこに人が集まるのだから、ビジョンが活性化の核だと思うのです。

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