ユールを売る仕事

ゆるい移住の地域通貨「ユール」と、仕事を得るということについて。


 ●

前にこそっと予告したままほったらかしにしてて、
今ブログを読み返しても、どこに書いたかさっぱり掘り出せないんだけど、
拝金主義の世の中で見えにくくなっている「幸福」を、
仮想通貨の形で数値化したら面白いんじゃないか、というネタを思いついた。

最初はポイントカードみたいに「オープン団地に来たら何ユール獲得」とか演出して、
たまったら粗品と交換みたいな路線になってたんだけど、ふと、
「幸福って主観的なものだから、何ユール貯まったかは自己申告でよくね?」と思い至り、
ユール獲得ボタンを押すだけでユールが貯まって、コメントも残せて、
あとで日記帳のように読み返したり、幸福感を共有できるスマホアプリはどうかと考えた。

Webアプリとして書けそうな内容なので、その場の勢いで作れば良かったんだけど、
なんか似たようなアプリやサイトは他にもあったし、
差別化というか、もうひとひねり欲しいなーと思って、そのまま放置したのだった。

その折りに「悲しいことがあったらユールが減るんだろうか?」と考えた結論が、
不幸と幸福は合算できないだったと思うので、
かれこれ一ヶ月くらい放置していたことになる。

ときたま、思い出したように「今日はユールが凄い貯まった」って話はしてたけどね。

 ●

あー思い出した。そもそもなんでユールを考えついたかというと、
合コンで女子に自己紹介するときに、年収のかわりに幸福をアピールしようと思ったんだ。
年収1000万じゃないけど、幸福なら1000万ユールあるぜ、みたいなさ。

この話、どっかに書いた気がするんだけどなー。まあいいか。

鯖江の幸福な生活で暗に心配されるであろうことは、
「生活どうするの?」「仕事どうするの?」「結婚どうするの?」だと思う。

生活は、有り難いことに、なんとかなっている。
市役所やOC課や下新庄のみなさんにも心から感謝しているけれども、
パーティー開いて持ち寄りにしたら食っていけるし、安い調達も経験しているので、
この部分はわりと胸を張って、やっていけてます、と言える。

仕事はほぼしてない。

結婚は本当は移住メンバー同士ですれば、生活観が近くて理解を得やすかったのだけど、
人数が少ないのと、どうやらみなさん心に決めたお相手がいらっしゃる(?)ようなので、
まあ合コンなり紹介なりで機会をうかがいつつ、言うほど意識してない感じだ。

ネットニュースとかによると「男は年収が大事」とか言われてるので、
これはまさに「ユール」で伝えたい価値観の核になる部分の話だから、
わかって貰えなくても、「年収より幸福が大事」と、表現し続けていくしかない。

 ●

改めて「幸福な仕事」について考えたのだけど、
縛られるのが嫌だって前提で考えると、そもそも募集してる仕事に応募する時点でおかしい。

逆に、面接で「弊社を志望した理由」を聞くのもおかしい。
社長が会社作って、会社が人を求めてて、労働者はそれに応じるだけなのだから。
「求人があったので志望しました」というのが正確な志望動機の説明だよね。

経営理念に共感したので社長と共に歩もうと思いました、ってのが模範解答だけど、
会社がうまくいっても儲かるのは株主であって従業員ではない(のが資本主義だ)。
なのでなんか、模範解答をされても、思った通りに動いてくれないと困るというか。

もしも経営理念に共感する人を心から探したくて求人してるんなら、
それって凄くさみしいことだよな。給料目当ての人しか来ないわけだから。
「生活のために決まってるだろ」って本音を殺して、綺麗事を言って採用されて、
結局カネでしか繋がってない関係になっちゃう。で、そんなもんだって妥協する。

だとしたら思い切って「経営理念に共感しようとする」のを仕事にするのはどうだろう。
ひたすらビジョンを掘り下げて、その是非の材料を集めて、問い詰めていくの。
極端に言えば、雇用主にとって本当に幸せを感じるものを探すような仕事だ。

なんかあんまり長期雇用にならなさそうな気もするけどw
うまくはまれば、やり甲斐のある仕事になりうるかも知れないぞ。

PageTop