働かないプログラマー

仕事をするモチベーションが湧かない理由。


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プログラマーというのは、人が働かなくてもいいようにするのが仕事なんですよ。
手作業を機械化したり、実店舗をオンライン化したり。

そんな仕事を、かれこれ20年近く、ずーっとやってきたわけです。

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で、ある程度成果が出たのか、街は大量の失業者で溢れかえった。

楽になってみんな喜ぶだろうと思ってたんだけど意外とそうでもなくて、
毎日働きづめで疲れてる人は、仕事を失った人を責めたり馬鹿にしたりするし、
仕事の無い人たちは、生活に困ったり、自尊心を失ったりして、苦しんでいるようだった。

みんなの仕事を見直して再分配すれば、ほどよくなりそうなのだけど、
生活のために今の仕事にしがみついている人は、仕事を分けようとしない。
それなのに、働いてない人に対しては、ちゃんと働け、などと言うのだ。

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このまま仕事を続けてお金を貯めても、幸せにならないのではないかと思った。

老後に備えて蓄えなさい、何かあった時のためにお金は必要だ、というけれど、
いま辛い思いをして、さほど趣味も持たず、我慢を重ねて働いた末に、
老後にいきなり人生が楽しくなるというのは、無茶な話なんじゃないかと思った。

人が働かなくていいようにするのが本分だったというなら、
とりあえず働くのを止めちゃえばいいんじゃないか。

それでもしも、働けという同調圧力が強くて生きにくくなるようなら、
またプログラマーになって、まわりの人たちの仕事を減らして歩けばいい。

何も束縛されず、誰にも非難されず、自由にさせてくれるというなら、
老後にする予定だった穏やかな余生を、今から過ごしたっていいんじゃないか。
別に趣味で何かを作るためのプログラミングをしたっていいし、他に何をしてもいいのだ。

面白い仕事があるとか、気が向いたとかで、働くことはあるかも知れないけどね。

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