ゆるい移住の食糧事情

気ままに書いてみたつもりが、すげー真面目な記事になった。


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今回は、移住と食事について書いてみようと思います。
いいねボタンは、まだ動いてません。ごめりんこ。

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我々移民に対して「かたい」というか旧式の価値観で疑問を投げかけてくる人は、
「働いてるの?」「働いてないならどうやって生きてるの?」とか聞いてくる。

そこには「貯金を崩してます」「プログラミングの仕事してます」みたいな、
「かたい」回答も用意してあるんだけど、お互いにツマラナイので、言いたくない。

人がやってきて、細々と住んで、半年たって終わり。
で、何か結果出たの? 何人定住して、何人仕事を得たの? って言うわけだ。
そうやって聞いてしまう人は、他人を数字でしか見てないってことだよね。
そんな人が、他人と会話したり、個人のブログを読んでも、何も得るものは無いだろう。

大事なのは、何人が定住したのか、じゃなくて、何故定住したのか、というプロセスだ。
だから最悪誰も定住しなくても、何故定住しなかったのか、が残ればいいのだ。

その「プロセス」は、食生活にこそ、最も良く現れていると思う。

我々が与えられた環境は、都市部の団地で、家賃は無料だ。衣類は各自持参。
なので、衣食住のうち、食が満たされれば生きていける、というのが背景である。

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最も安易な食糧調達は、徒歩7分のコンビニに行って、毎日弁当を買ってくることだ。
だけど、これは週末移住の方を除いて、誰もやっていない。
「金が無い」「勿体ない。無駄」「なんか負けた気がする」というのが理由だ。

コンビニは高いからスーパーに行こう。
近所のスーパーは高いから、車を出して業務スーパーに行こう。
という2段階の改善を経て、今は、業務スーパーに週イチくらいで行くことになっている。

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もう一つ重要なのは、ご厚意により、お米と野菜を恵んで貰っていることだ。
市役所の職員さんから個人的に戴いたり、行事で知り合った方から戴いたり。
我々メンバーの実家から果物が届いたりもするし、遊びに来た人が持ち寄ってくれたりもする。

すると我々は「今日は何が食べたいから、足りないものを買いに行こう」という発想から、
「今日はこの食材を在庫してるから、これで何が作れるか調べてみよう」に転換した。
クックパッドが役に立っている。

調味料だけはお金を払って買わないと手に入らない、と思っているのだけど、
「和食を作るための調味料」に絞ることで、必要な費用を抑えているのだそうな。

先日、業務スーパーに行った折に、トマト缶とチーズを買ってきてイタリアンにしたのだが、
「パスタは買わないの?」と聞くと「炭水化物はあるからイラナイ」という徹底ぶりだった。

カレー粉だけ買って常にカレー作って生きるのと似てるけど、もっと多彩だよな。

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白米(玄米でもいいけど)と野菜に恵まれると、次に足りないのはオカズの幅だ。
圧力鍋と醤油と味噌は便利で、煮物ベースの野菜食は定番になっている。
最近はキムチの素を買ってきたので、白菜はますます大量に消費できるようになった。

だけど、それだけだとやっぱり他のものも食べたくなるわけで、肉や魚が欲しい。
しかし、鯖江は肉が高く、海に面していないので、なかなか手に入らないのだ。
結局のところ業務スーパーで大量の鶏肉を買ってきて凌いでいる。

あと、オヤツ食べたい。コーヒーメーカーは買ったので、珈琲に合うやつだと嬉しい。
最近トースターを貰ったおかげでパン食文化が少し入ってきて、
キムラヤでパン耳を買ってきて美味しく戴いている。先日はそれでラスクが作れた。

そんな感じで、めいっぱい工夫と努力を重ねているのだけど、それ自体が楽しいんだと思う。

あ、厳密に言うと、俺は全然料理してないので、食ってるだけ。
隣でつーちゃんが数時間かけて5.5kgの里芋の皮を全部剥いてるときもゴロゴロしてるだけ。
で、採れたて剥きたて茹でたての里芋を一緒に食って、うまいうまいと感動してるだけ。

残りの里芋も、つーちゃんが帰った後で全部食ったから、本人はほぼ食ってない。
なのに、つーちゃんは、料理作ってくれるんだよね。きっと楽しいからに違いない。

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そうこうしているうちに、食費はだいぶかからなくなった。
厳密に計算してないけど、月1万円くらいしかかかってない気がする。
それで相対的に、イベントの参加費が高いのが気になってきた。
オシャレなお店でディナー会もいいんだけど、3000円あれば10日は食っていけるのだ。
月2,3回なら、付き合いも含めて良いだろうけど、それ以上多いときつい。

なので、パーティーは自分たちの部屋でやることにした。
カネはぶっちゃけ欲しかったんだけど、会費を取るのは本末転倒なので、
勇気を出して持ち寄りにしてみたら、良いものが凄い集まってびっくりした。
あとは、ゲーム会をするための会場として使って貰ったら、おやつも持ってきて貰った。

これで外食の頻度も減らせるし(たまには秋吉もいいけどね)、
持ち寄って余った食糧はありがたく平日に戴いているので、出費負担がさらに減ったのだ。

あと、前回の記事で書いたとおり、バイトのお誘いがいくつかやってきている。
美味しいまかないも魅力だけど、お金を貰って光熱費とかが払えるのも魅力だな。

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でも、我々に野菜をくれるゴンさんちは、お子さん家族がスーパーで野菜を買うんだって。
引っこ抜いたり、土を払ったりするのが面倒ってことだろうけど、凄く勿体ない。

団地の集会所でワークショップをしたときに区長さんに聞いたら、
せっかく徒歩4分で水が汲める所に住んでるのに、汲んでる人を見たことないって。
まあ水は一応水道水が(個人的には好きじゃないけど)飲めるしなあ、と思ったけど、
移住メンバーの中でも、ミネラルウォーターを買って持ち込んだりしてるんだよね。

消費癖がついてたり、労働にしがみついて生きてる人は、
「カネに依存しない」「資本主義にこだわらない」というプロセスを得た、
ということを認めることが出来ないだろうなあ。

湧き水汲んで、時間かけて野菜を調理して、少ない収入で生きててもいいと思うんだけどな別に。

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