秋吉一口ロマン

福井のやきとりの名門の話。そこにロマンはあるのだろうか。


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しおりんのツイートより。

飲みながらだと、すごく納得した話も忘れちゃうからちょくちょくメモってるんだけど、
秋吉一口ロマン
って単語に笑った。

ロロマンに空目しました。

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記事書こうとして裏取りのために検索したら、ヤクルトスワローズしか出てこなかった。
頑張って検索したけど、秋吉とロマンについて語ってる人は見つからなかった。
なんか、俺の感性に乾杯。

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大阪の露店たこ焼き屋は、一箱で300万円請求してくるらしい。

しかし、実際に福沢諭吉が300人必要なわけではない。
百円玉を3枚渡して「はい、300万円」と言えば、熱々のたこ焼きが手に入るのだ。

五百円玉を渡して「200万円ちょうだい」と言うと、百円玉を2枚くれるけど、
実際に福沢諭吉を300人渡したら、299万9700円のお釣りは返ってこないらしいw

というような話は、俺は実際には八百屋くらいでしか体験したことが無いのだけど、
体験しなくても多くの人が知っている話なんじゃないかと思う。
電脳コイルでも、そんなネタやってたしな。

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で、これって何なんだろう?
「ベタベタの関西ネタ」とか言われてるけど、理屈で考えても意味がわからない。

商人の街というイメージのあった昭和の大阪で、
見栄を張って大きい数字でお金のやりとりをしてる風な会話をすることに、
ままごとのような面白さがあるんじゃないかとは想像できるけど、どうなんだろう?

まさか、ハイパーインフレごっことかじゃないよね?

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ロマンとは、自我の欲求からくる実存的不安、さらにはそこから派生する個人的感情、オリエンタリズム、神秘性を追求した精神主義、精神運動の総称である。

と、ニコニコ大百科に書かれていた。

自我の欲求からくる実存的不安 → 財布の中に300円しかない
さらにはそこから派生する個人的感情 → 金持ちになりたい
オリエンタリズム → いわゆる関西ノリ
神秘性 → 諭吉は神
精神主義、精神運動 → 300万円のたこ焼きを売買しよう

というわけで、「300万円のたこ焼き」は、ロマンだったのだよ!

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で、残念ながら俺が行ったときは言われなかった気がするけど(団体だから?)、
秋吉に行くと、男は「社長」、女は「お嬢さん」と呼ばれるらしいんだよな。

そんで、最低5本単位で串を頼まなければならない。
いっぱしの「社長」さんなら、席に着くなり「シロ30、ネギマ30」とか言うもんらしい。
すると本当に60本の串が目の前に並ぶことになる。並べるための鉄板が備え付けられている。
このあたりにも福井の「何でもまとめたがる県民性」を垣間見れるな。注文をまとめてるの。

で、この串は東京とかの普通の焼き鳥の6割くらいの大きさだと思うんだけど、
合コン女子曰く、これを一口で食べなければ「男じゃない」。
一口で食うことで、ソースの二度付け問題も解消出来るので、合理的だ。

福井の人は、まとめて合理的に食事するのがほんと得意だよなー、という話なんだけど、
お客さんを「社長」と呼ぶ理屈を考えてみたけど、ここはどうもわからない。

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他に「社長」で思いつくのは、フィリピンパブだ。
しかし人生経験の浅い俺は、会社の上司としか行ったことが無いんで、
やっぱり「シャチョサン」とか言われた記憶が無い。うーん、残念!

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人生で「社長」と呼ばれた経験は・・・株式会社を作ったときくらいだ。
実際に社長になるとわかるけど、「社長」って呼ばれて気持ちの良い状況って、意外に少ない。
社員からなら、名前じゃなくて肩書きで呼ばれている距離感があるし、
外部からなら、責任者としての意味合いか、おだてる意図で使われるからだ。

別に「社長、ごちそうさまです!」とか言われても鼻が高くなったりしないぞ。
だって、俺、社長だもん。

設立直後にテレアポしてきた若い男の子と喋ったら、向こうが凄い緊張してんだよね。
今思えば、いい練習台だったんだろうけど、人見知りの俺もすげー緊張しちゃった。
で、肩書きって何なの? とか疑問を持ち始めて、最終的にはメールの署名すらも消した。

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というわけで、肩書きに意味なんて無いのかも知れない。

秋吉では「社長」がやってきて、串を百本頼んで、豪快に一口で食べきる。
その「ままごと」自体が、食事体験を面白くしている、という事なんじゃなかろうかね。

というのを「ロマン」の一言で片付けたら、ネタ帳に書かれてしまったのであった。

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しおりんが「ブログの記事ってどれくらい時間かけてるんですか?」って質問に、
「だいたい一時間。羊羹の食べ比べみたいな難しい記事は三時間かかることもある」
と答えていたんだけど、このくだらない記事を書くのに使った時間は、なんと一時間半。

多くの人が深く考えないであろう、ぶっちゃけどうでもいいことを、
あんまり論理的じゃないまま、うだうだと書き連ねるのが「ゆるいアレ」なんだけど、
それにしても執筆における一時間の価値の差を感じずにはいられない。

ま、しおりんは四時間以上待ちぼうけっぽいし、俺は締め切り前の現実逃避だけどね。

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