鯖江が鯖江であること

鯖江のタブーに切り込む、ゆるいアレです!

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最近の交流で小耳に挟んだ話。

鯖江は、平成の大合併の時、いろんなトラブルがあって、独立を余儀なくされたらしい。

裏を取ってないので、エピソードについては一旦言及しないけれども、
「鯖江は福井市や越前市に合併せず、自分たちの力で生き残らなければならない」
という決断を行っており、そのことが地方創生の原動力になっているのではないか、という話。

俺はこの話を聞いて、すごい腑に落ちる部分があったんだよね。

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イオンを拒んだ町」で、突っ込んで書きすぎた部分がある。

鯖江市を構成する最小の要件は、市民だと思うんだよな。土地ですら無くて。


この段落、消そうか最後まで悩んだんだよね。
フィーリングだけで、全然うまく説明出来なかったから。

水が美味しいとか、景色がいい、みたいにコツコツ貯めてきた「土地の良さ」を、
根拠の説明も無しに否定しちゃってるわけなので、なんか申し訳ないなと。

そしたら公式ブログに引用される時に、この行も載っちゃってて、
なんかとうとう引っ込みが付かなくなってきた。

まあ公式は「適材適所ってやつ?」と、負担感の無い感じでまとめてくれてたんだけど、
俺の中では、この部分はもっと重かったのだ。

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もしも鯖江が福井市と合併してたら、「鯖江市を構成する最小の要件」は失われていたの。
許佐羅江清水も、河和田も、眼鏡工場も、鯖江駅も、全部しっかり残っているだろうに、
それでも「鯖江」というまとまりは無くなってたと思うんだよな。

住民のアイデンティティは、城下町福井、という気質に併合されて、
先進性とか特異性なんてものは削り取られて、まったく別の人格形成が行われただろう。
そうなれば、JK課も無ければ、ゆるい移住も無かっただろう。

そうならずに「鯖江市」が残ったことが奇跡のはじまりだったんだと思うし、
それが市民に、危機感と同時に、力強い帰属意識を残したんだと思う。

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鯖江が鯖江であることを示すのは、イオンでも無ければ経済でも無い。
ピッカピカの住宅でもなければ、土地ですらない。そこで暮らす鯖江市民なのよ。
だからこそ、市民が主役になって、鯖江の生き残りに取り組まないといけないのよ。

市の構成要件も、「原則として人口5万人以上」だしな。

そりゃ、背に腹はかえられないから、生活負担が極限まで悪化するとかで、
鯖江が滅亡して吸収合併されるって可能性も完全には否定しきれないだろうけど、
今はいい感じに成果が挙がっていて、県内では存在感のある市でいられてると思うから、
出来るうちに、ガンガン盛り上がったり、足掻いたりするのがいいんでないかな。

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