10月23,24日 ゆるいルームシェア

ライトニングトークを意識した資料を作った話。

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この三日間で自分の考えが随分固まった。というか整理できた。

旅行日記もつけてるし、合計100ページくらいあるプレゼン資料なんかも書いたんだけど、
もう考えが変わっちゃってて、書いたそばから陳腐化しはじめている。

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23日、旅行に出発した途端にだいぶテンションがあがって、
184日目の移住計画」のうちポジティブな部分だけを資料化したようなものが出来た。
末尾にこのブログの宣伝も入れて、「二十日坊主」のようにチェックもして貰った。

これを第三者に見せたくて、夜に会う人に向けてスマホの準備もしてたんだけど、
ダウンロードしたPDFをもう一度開き直す方法がわからず、頓挫してしまった。

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その会食の場で、社長がイノベーションを求めている、という話が出た。

社員は仕事が大忙しで、新しい事を考える余裕なんて無いし、
出産ラッシュで、家を守らないといけない時期に差し掛かっている人が多い。
でも社長は「このまま今の仕事で長く食っていけるとは限らない」という危機感があって、
会社に資金が残っている内に、社員に新しい事業を始めさせたい。
結局、両者の意識がうまく噛み合わず、このままの状態が続きそう、みたいな話だった。

成熟期に差し掛かる企業を支える人員は、その場を守ることを考えてしまう。
それは危機感が無いとか無気力なんじゃなくて、立場なりの自然な生存戦略なのだと思う。

これって田舎の住民と地方自治体の関係に似ているんじゃないかと思った。
「人口減」とか「景気後退」って問題は、一瞬で生活を脅かしたりはしないから、
「別にこのまま暮らしていけばいいんだけど」という人に危機感を与えにくいのだ。

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などと、変化を望まない人たちにも多少同情しつつも、
「今朝書いたプレゼン資料を応用して、企業にイノベーションの可能性を提供できないか?」
という考えが芽生えはじめた。

24日にも雑談ベースでのディスカッションは続いた。

ゆるい移民は、今と同じような待遇で、鯖江やいろんな街への体験移住を求めている。
企業は「新しい風」を吹かせたがっているけど、そのための機会を作る事が出来ない。
JK課は、鯖江市役所を通じて公務員にゆるい旋風を巻き起こしたりする効果があった。

それを踏まえて両者の利点を探るに、企業に居住費用を負担して貰うかわりに、
体験移住や就労体験から得た発想を、企業に提供するようなモデルは作れないものか。

というような思考を組み立てたのだけど、深く考えてみると、
「地方在住のJKが市役所に意見を言う」のは成り立つけど、
「移民が地元企業に意見を言う」のは成り立つ自信が無い。

経営の役に立つ意見が言えるなら、それはコンサルだし、
取材してブログに書きます、というのはライターだ。
それは移民の特性じゃなくて、たまたま鯖江にいる仲間が持つ特殊能力に過ぎなかった。

結局、企業や自治体向けに書いていたプレゼン資料は、まとまらずに終わってしまった。

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25日、旅先からの移動中に、ハイテンションなほうの資料を読み返していて、
企業や自治体の支援を受けるという発想自体を一旦外した方がいいような気がしてきた。

日本全国にシェアハウスを持って、好きな場所で暮らす生活。
それを金持ちの道楽じゃなくて、安上がりに背伸びせずに実現する。

それは地域経済への貢献みたいな大それた役割は持てないのだけど、
「人口減」と「景気後退」っていう問題に対する漠然とした不安、
つまり、地方創生が始まった動機にあたる部分の不安解消には一役買えるのではないか。

起業や就職に失敗した人のセーフティネットであっても良いし、
場所を特定せずに働ける人にとってのライフワークであっても良いし、
単なる週末の気分転換や、立ち寄るだけの場所であっても良い。

俺は自分自身の「同じ所に長く住むと飽きる」「旅行が好きだ」というモチベーションを背景に、
それを満たせるように仕組みを作っていけたら面白いんじゃないかなあと思った。

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