184日目の移住計画

ゆるい移住を続けることは可能なのか、という話。

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同居人がFacebookでショッキングなネタをシェアしていた。

曰く、田舎に移住した家族が、数年かけて家を直して畑を耕したり木を育てたりして、
ようやく生活が軌道に乗ってきたぞ、って所で、先住民に追い出されるらしい。
家や畑を奪うひどい田舎者だ、というニュアンスの記事なんだけど、解釈に違和感がある。

「追い出す」のが契約に基づいての行為なら、それを責めるのはお門違いだ。
契約上住み続ける前提だったのに嫌がらせをされたというなら、それは事件だし。

だまし討ちだったのか、最初から追い出すつもりで助成金を与えていたのか、
口頭とかムードとかじゃなくて、契約書面からきちんと読み取る必要があるのでは。

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ところで、ゆるい移住の参加者も、半年後には「追い出される」事が確定している。
このことは居住の際に交わした契約書に明記されている。

事前合宿では、「居住期間はとりあえず期末までってことで適当に決めました」
みたいな事を市職員さん(か、若新さん)が口頭で説明していたシーンもあったし、
参加者の間では自分たちのことを「一期生」と自負していて、
「ゆるい移住を地方創生のモデル事業として全国に広めたい」みたいな事も言うけど、
かたいことを言うと、契約上はここに183日間住んだら、それで鯖江とはお別れなのだ。

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「ゆるい公務員」では、ゆるい移住の結末は「わからない」と言っていて、
それは新しい事を始める上で結末を変える余地があるという、肯定的な扱いをされていた。

けれど実務的に考えると、移住者としての見通しは明るくない。

一般的な体験移住に照らし合わせて考えると、
本格移住したければ、元の地域に帰ってじっくり検討してからまた来るか、
あるいは半年のうちに、本格移住出来るように自分で準備しろ、という話になる。

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それに沿って、本格移住の道筋を考えてみよう。
とりあえず家具はある。土地勘もついた。鯖江も気に入ったとしよう。

まず、移住仲間の大半は期末で鯖江から居なくなってしまう事が確定している。
残る可能性がある人は、男女あわせて、せいぜい3人かそこらだろう。

家賃無料の利点が損なわれた後、単身で住める快適な物件はほとんど無い。
鯖江のワンルームに4万円払うなら、札幌で半額以下の物件に住む方がQoLは高いだろう。
かといって、男女混合のルームシェアというのは未知の世界で、結構怖い。

参加者同士にこだわらず、シェアメイトを追加すれば良いと思い至ったのだけど、
そもそも鯖江市や福井県には、ルームシェアをするという概念自体が無い。
ネットのルームシェア掲示板をいくつか見たけど、年に3件くらいしか書き込みが無い。
そりゃ、市役所の人が取り扱いに困り、団地の人が不安に思うわけだよ。

鯖江の、特に河和田地区では、地域に根ざした活動団体がいくつかあって、
民家の再生やシェアハウス事業なんかにも取り組んでいたりする。
でも、意識の高い活動ばかりなので、ここに参加するにはハードルがかなり高い。
休日に布団から出ないでゴロゴロしてたら凄い怒られそう。

ましてや、移住したいがためにお婿さんになるってのは、もっとゆるくないわけで・・・。

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というわけで、「鯖江でゆるくルームシェアしましょう」と呼びかけるだけでも、
十分にイノベーションとして成立するのではないかと思い至ったのであった。

だけど、シェアハウスを事業にするってのも、結構ハードルが高いみたいだ。
法律の壁もあるし、貧困ビジネスとしての側面も持ってしまう。
金の問題でギスギスするのは、だいぶ、ゆるくない。

ビジネスとしてやるんなら、開業資金を借りる余地はある・・・のかな?
http://www.city.sabae.fukui.jp/pageview.html?id=8789

愛知県がグループホームについて進んでいる、という情報を手に入れたところで、
あまりにも眠くなって力尽きてしまった。
http://www.pref.aichi.jp/0000069631.html
http://share-issue.org/archives/20131210-proposal-on-classification-of-housing/

30日にディスカッションあるんだけど、こういう話すればいいのかしらねえ?
考えがころころ変わってるところなので、あまり重く受け止められても困るけど。

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