半●半IT

移住前夜になりました。直前の気持ちとかを書いておく。


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体験移住の時は、「思い切って会社を辞めてS市に移住します!」
というような方も居て、内心ビックリしたものだけれど、
今日の時点では、大多数の参加者が「体験期間を終えたら別のところで働く」
という、現実的な人生設計を既に立てられているように見える。

まあ、公式な連絡手段であるFacebookのアクティビティでわかる範囲なので、
実は人生賭けちゃってますみたいな凄い人もこっそり居るかもしんないけど、
きっとゆるいからそんなでもないのだろうと勝手に想像していたり。

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かくいう自分も、ネットで出来る仕事を移住後も続けるものだから、
プライベートの時間の中で何か出来ればいいやー、程度に軽く構えていた。

「プログラマーです」と言って、なんか頼られるんならそれもいいけど、
たしかIT関連の参加者さんは結構多かったので、
まあそういうのは他の方がやればいいんじゃないかな、と思っている。

自分はこの場所では「ゆるい人間」として住もう、みたいな。

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ところが今週になって、状況が一変した。

恥ずかしい私情を書くのも憚られるので、ざっくり経過だけ言うと、
給料を半分にして、勤務時間も半分にする、という話になりつつある。

ポジティブに言えば、平日のちょっとした時間拘束を除けば、
起業の話に加わったり、何か新しい活動を始める余地が出来たということだ。
コンビニでバイトしないと町内会費が払えない、という話ではないのでご安心を。

こないだあざとく見つけたんだけど、S市では臨時職員を募集している。
マイナンバー対応業務で、10/5まで応募できて、10/15から3/31まで勤務だそうな。
移民にやらせてくれるかはわからないけど、就職希望ならいいんじゃないかな。

自分の場合はあくまで兼業になるので、フルタイムの就職は必要ない。
まあ、来年あたりにどうなってるかは、正直わからないけれども。
残念ながら、ゆるい人間なので、生きる為に必死で働いたりはしないでしょう。

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地方創生を主題にして起業を考えると、おのずと課題は絞られてくると思う。

一昔前は、田舎暮らしといえば農業だったけど、感覚としてはちょっと古い。
災害や戦争の不安を和らげるための自給自足って考え方は、アリだと思うんだ。
でも、失業問題に対する答えとしての農業ってのは、浅はかだったのではないか。
そもそも農業は、国に保護されて、農協で管理されてる事業なのだから、
みんなが一斉に田舎で農業を始めたから国中がハッピーになる、って事も無さそうだ。

観光都市開発とか特産品販売となればまた別で、みんなが幸せになれる余地はある。
ましてや、工業都市の技術なんてのは、可能性がたっぷりあるだろう。

特定の都市の事情に依存しなくても、人口減による空き家を活用することとか、
車に依存しなくても過ごせるインフラづくりだとか、老人の活躍だとか、
できるというかしなければならない課題は沢山あるし、
一度うまくいってしまえば横展開で規模効果も望めるかも知れない。

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あとそもそも、ITの仕事自体に、場所に依存しないというアドバンテージがあるはずだ。

残念なことに、地方でITをやるメリットが、あまり検討されていないように感じる。
田舎者は給料を安く雇える、という以外の「雇う側のメリット」を、聞いたことが無い。
雇われる側が、満員電車が嫌だ、自然と戯れたい、と我が儘のように言って、
会社に「しょうがないなあ、許可してやるよ。ただし減給な」ってパターンばかりだ。

ノマドだってそうだ。「喫茶店で仕事をするオレ、カッコイイ!」って社員と、
「みんな外や自宅で仕事してるから事務所狭くていいや」って会社の関係に過ぎない。
遊牧というより、難民に近い。客先の近くで作業するしかない、みたいな。

別に不景気だから節約も大事だけど、それだけで終わりなの? って思う。

地方では自治体主導のコワーキングスペースなんかが流行ってるけど、
あんまり活発とは言えない状況だと思う。よく潰れてないかい?
出張サラリーマンが立ち寄るには会費が高いし、なぜか月契約だったりするし、
誰かと絡みたいと本気で思ってる人は、田舎なんかよりネットに集まるもんな。

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というわけで、課題山盛りの地方創生だけれども、
なんかうまいこと「半●半IT」のあたりで折り合いのつく事業を、
模索しはじめてみようかと思い至ったわけでございます。どうなることやら。

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